宮崎  亮一

Miyazaki  Ryoichi
学科

情報電子工学科

職名

准教授

学位

博士(工学)

校務

専攻科幹事

クラブ顧問

テニス部(主顧問)

メールアドレス

miyazaki@tokuyama.ac.jp

電話番号

0834296303

専門分野

音声強調,音源分離,マイクロホンアレイ,ビームフォーミング,音響信号処理,機械学習,深層学習,音質評価,補聴システム

研究テーマ

【科研費等】
2020年12月1日〜2022年3月31日
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)「産学共同(育成型)」
研究担当者
「嚥下計と筋電モニターより“口から食べる”を支援する「嚥下計」の開発

2020年〜
科研費 基盤研究(A)分担者
「分散音響センシングと非同期時系列モデリングに基づく音声・音響シーン認識の革新 」
課題番号:20H00613

2016年4月1日〜2019年3月31日
科研費 若手研究 (B)代表者
「ハンズフリー音声認識・視線検出による上肢不自由者への文書作成支援の確立」
課題番号:16K21579

2014年4月1日〜2016年3月31日
科研費 研究活動スタート支援 代表者
「高次統計量追跡に基づく音声品質を自動制御する雑音抑圧手法に関する研究」
課題番号:26880027

【その他】
2020年4月1日〜2021年3月31日
公益財団法人マツダ財団科学技術関係研究助成
「橋梁の点検業務支援を目的としたUAVの打音解析およびAIによる空隙検出の基礎研究」

2019年4月1日〜2020年3月31日
公益財団法人やまぎん地域企業助成基金
「深層学習を用いた雑音や残響に頑健なプラント異常検知に関する基礎研究 」

2015年4月1日〜2016年3月31日
一般財団法人水西倶楽部
「上肢不自由者のための文書作成支援アプリケーションの開発」

リサーチマップURL

https://researchmap.jp/miyazaki-ryoichi


授業科目
  • 基礎プログラミングI(1年)
  • 基礎プログラミングII(1年)
  • 基礎プログラミング演習(1年)
  • 工学セミナー(4年)
  • 情報理論(4年)
  • 統計学(4年)
  • ディジタル信号処理(5年)
  • 英語講読(5年)
  • 卒業研究(5年)
  • インターンシップ(専攻科1年)
  • 情報電子工学専攻英語講読(専攻科1年)
  • 応用研究(専攻科1年)
  • メディア信号処理(専攻科2年)
  • 特別研究(専攻科2年)
学歴
平成22年 3月 大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻機械工学コース 卒業
平成24年 3月 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻博士前期課程修了 修士(工学)
平成26年 3月 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報科学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
職歴
平成24年 4月 大阪府立大学工業高等専門学校メカトロニクスコース非常勤講師(平成26年3月まで)
平成25年 4月 日本学術振興会特別研究員(DC2)(平成26年3月まで)
平成26年 4月 徳山工業高等専門学校情報電子工学科助教(令和1年12月まで)
令和 2年 1月 徳山工業高等専門学校情報電子工学科准教授(現在に至る)
学会及び社会活動
平成22年 4月 一般社団法人日本音響学会会員(現在に至る)
平成24年 1月 IEEE Membership(現在に至る)
平成26年 4月 一般社団法人日本音響学会学生・若手フォーラム幹事会員(平成31年3月まで)
平成27年 4月 電子情報通信学会正員(平成31年3月まで)
平成27年 4月 日本高専学会正会員(令和元年6月まで)
平成28年 4月 電気音響研究会/応用音響研究会専門員(現在に至る)
平成29年 4月 GCCE2017WG(平成30年3月まで)
平成30年 4月 スマートインフォメディア研究会専門員(令和6年3月まで)
平成30年 4月 SISA2018 Technical Program Committee(平成31年3月まで)
令和 3年 4月 日本音響学会関西支部 若手研究者交流研究発表会実行委員(現在に至る)
令和 3年 6月 電子情報通信学会, 和文論文誌A編集委員会(現在に至る)
令和 3年 6月 電子情報通信学会, 英文論文誌A編集委員会(現在に至る)
令和 4年 8月 Special Section on Smart Multimedia & Communication System, 編集委員(令和5年11月まで)
令和 5年 2月 山口県環境影響評価技術審査委員(現在に至る)
賞罰
平成23年 9月 一般社団法人日本音響学会第4回学生優秀発表賞受賞
平成23年11月 第26回信号処理シンポジウムSIP学生奨励賞受賞
平成24年 3月 奈良先端科学技術大学院大学最優秀学生賞受賞
平成24年11月 第14回エリクソン・ベストスチューデント・アワード受賞
平成24年11月 第6回IEEE SPS Japan Chapter Student Paper Award受賞
平成25年 3月 第28回電気通信普及財団賞(テレコム技術学生賞)受賞
平成25年10月 APSIPA ASC2013 Best Paper Award受賞
平成28年 3月 一般社団法人日本音響学会独創研究奨励賞板倉記念受賞
平成28年10月 IEEE CES West Japan Chapter Young Researcher Award 受賞(指導学生)
平成29年 3月 平成28年度国立高等専門学校機構学生表彰「理事長賞」受賞(指導学生)
平成30年12月 電気音響研究会 学生研究奨励賞受賞(指導学生)
令和 元年11月 第22回関西支部若手研究者交流研究発表会奨励賞(指導学生)
令和 2年 9月 日本音響学会第21回(2020年秋季研究発表会)学生優秀発表賞(指導学生)
令和 3年 3月 日本音響学会第22回(2021年春季研究発表会)学生優秀発表賞(指導学生)
令和 4年 3月 独立行政法人国立高等専門学校機構,令和3年度国立高等専門学校教員顕彰優秀賞(若手部門)
令和 6年 3月 日本音響学会第26回(2023年春季研究発表会)学生優秀発表賞(指導学生)
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例
徳山小学校出前授業 令和6年2月28日

徳山小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施した.スマートハウスをプログラミングで制御するという内容で、児童は事前学習の内容を活かしてLEDの点灯や無線通信のプログラミングに挑戦した.

桜木小学校出前授業 令和6年2月26日

桜木小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施した.スマートハウスをプログラミングで制御するという内容で、児童は事前学習の内容を活かしてLEDの点灯や無線通信のプログラミングに挑戦した.

出張まるごと徳山高専 in 岩国の実施 令和5年12月17日

機械電気・土木建築・情報電子の各学科が得意とするモノづくりを全て体験することで一つの作品(回るイルミネーションタワー)が完成するという新たな企画に挑戦した.

周南市スマートシティ推進シンポジウムでパネルディスカッション 令和5年12月10日

地域課題の解決や新たな価値の創造につながるAI、IoT等の先端技術、ビッグデータ等を活用した取組に対する市民一人ひとりの理解の深化や意識の醸成を図ることを目的として、パネルディスカッションに参加し,議論した.

学内プログラミングコンテストの実施 令和5年9月13日

プログラミング初学者が学外のコンテストやハッカソンに参加するための経験を積むことを目的として、情報電子工学科が444株式会社の提供するプラットフォーム「TechFUL」を利用して企画した.

アイデアソンの実施 令和5年9月12日

企業から出される課題に対して、徳山高専で学んだ知識と技術を生かして解決策を考える「アイデアソン」 を企画した.

まるごと徳山高専の実施 令和5年7月16日

機械電気工学科、情報電子工学科、土木建築工学科で学ぶモノづくりを一度に体験できるワークショップを企画した.子どもたちは家庭では体験できないようなモノづくりに、夢中になって取り組んだ.

徳山小学校出前授業 令和5年2月24日

徳山小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施した.スマートハウスをプログラミングで制御するという内容で、児童は事前学習の内容を活かしてLEDの点灯や無線通信のプログラミングに挑戦した.

学内プログラミングコンテストの実施 令和4年9月21日

プログラミング初学者が学外のコンテストやハッカソンに参加するための経験を積むことを目的として、情報電子工学科が444株式会社の提供するプラットフォーム「TechFUL」を利用して企画した.

まるごと徳山高専の実施 令和4年9月11日

機械電気工学科、情報電子工学科、土木建築工学科で学ぶモノづくりを一度に体験できるワークショップを企画した.子どもたちは家庭では体験できないようなモノづくりに、夢中になって取り組んだ.

徳山小学校出前授業 令和4年2月25日

徳山小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施した.スマートハウスをプログラミングで制御するという内容で、児童は事前学習の内容を活かしてLEDの点灯や無線通信のプログラミングに挑戦した.

ワークショップコレクション in やまぐち2021 に出展 令和3年11月13日

AIの画像認識を活用して,コンピュータとのじゃんけんゲームや,顔認証を活用したプログラミングを行うワークショップを出展した.

徳山小学校出前授業 令和3年2月25日

徳山小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施した.スマートハウスをプログラミングで制御するという内容で、児童は事前学習の内容を活かしてLEDの点灯や無線通信のプログラミングに挑戦した.

周陽中学校出前授業 令和2年1月16日

周陽中学校の2年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施し,3色のLEDを信号機に見立てて,実際の信号機の幼にLEDの点灯と消灯を切り替えるような制御を行うプログラミングを作成した.

徳山小学校出前授業 令和元年9月9日

徳山小学校の6年生に対してmicro:bitを用いたプログラミングに関する出前授業を実施し,micro:bitに搭載されているボタンや加速度センサーを操作することでScratch上のゲームを制御するプログラミングを行った.

プログラミングの醍醐味を生かすためのアイデア重視型IoT教育プログラム 令和元年10月〜

本プロジェクトではプログラミングの醍醐味である「様々な課題を解決」と「思い通りに動かすこと」の体得を目的として,(1)基礎的なITスキルを持つ高専学生の学年学科横断型・学生主体型の教育プロジェクト,(2)高専発地域貢献型/アイデア重視型IoT教育プログラムを実施した.

深層学習勉強会の実施 平成30年 10月〜12月

Deep Learning に関する研究は世界中で行われており,日々新しいテクノロジーが生み出されている.また,様々なフレームワークや環境が提供されており,Deep Learning の敷居は下がってきている.理論より実装することを目的とし,定期的にDeep Learning勉強会を実施した.

サウンドプログラミング講座の実施 平成30年4月〜

2020 年に小学校でプログラミング教育が必修化さ れることが決定しており,その影響で小学生を対象と したプログラミング教室が急激に増加するなど,子供 のプログラミング学習が注目されている.小学生を対象とした「親子で挑戦!サウンドプログラミング」という題目で徳山工業高等専門学校の公開講座を実施した.本講座ではピアノの鍵盤をイメージした,音の出るアプリケーションの作成を目指し,参加者が所有するスマートフォンに転送して操作することを目標とした.

経済産業省の情報処理技術者試験の学生の受検・合格支援 平成27年4月〜

コンピュータシステム概論の授業では,経済産業省の情報処理技術者で出題されるようなコンピュータとその応用に関する実践的な基礎知識を習得させるような授業を行っている.また,試験対策として過去問題を授業や小テスト,定期テストに取り入れ,解説も行っている.その結果、5年生時までにクラスの半数以上の合格者を出すことができた.

情報システム実験でのネットワーク構築 平成26年4月〜

情報システム実験を担当し,IPアドレスやネットマスク等の基礎知識の確認から,ルーティングテーブルの作成,ネットワーク上に流れるパケットをキャプチャリングして解析することによって,ネットワークの仕組みについて深く理解させることができた.

大阪府立大学工業高等専門学校における非常勤講師 平成24年4月 〜平成26年3月

総合工学実験実習,CAD, 情報処理,計測技術の講義や実験を担当し,講義資料や定期テストを作成した.

作成した教科書・教材
Audio Source Separation(分担執筆) 平成30年3月

非負値行列因子分解,深層学習,スパース分析に基づく音楽音源分離について網羅的に記した書籍である.本書籍において非線形信号処理の最適化について執筆した.

音響学入門ペディア(分担執筆) 平成29年2月

これから音響分野の研究をしようとする人たちが,その分野では日常的に使われて入るが理解が難しい点に関して,研究室の先輩が後輩に教えるような内容の書籍である.本書籍において畳込みの解説について執筆した.

ティーチングポートフォリオ 平成27年8月

自らの教育に対する理念を意識化するために,また,自らの教育理念を確立することにより,数年後の自分自身の教育者像を明確にすることも目的としてティーチングポートフォリオを作成した.

Advanced in Modern Blind Source Separation Techniques: Theory and Applications(分担執筆) 平成26年1月

ブラインド信号分離についての近年の手法をまとめた著書である.本書籍において,マイクロホンアレーを用いた非線形信号処理と音声認識率の関係について執筆した.

学校の評価
別紙の通り

実務経験 特記事項
該当なし
 
その他
日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究C採択(代表) 令和6年4月〜

本研究では,同じ空間に分散して配置された複数の録音機器を共有する枠組み(アドホックマイクロホンアレー: AMA)の実用化を目的とする.特に,録音機器の移動で発生する諸問題に対して,機械学習や統計的信号処理,スパース信号処理を融合展開することで解決を図る.

山口県新たな時代の人づくり協働推進事業 補助金採択 令和5年4月 〜令和6年3月

「機械電気」,「情報電子」,「土木建築」の3学科6分野からなる徳山工業高等専門学校の教員や学生が,山口県全域の地域住民に対して各分野の最先端技術の「おもしろさ」や「すごさ」をわかりやすく伝えるための出前授業やワークショップを開催する.特に,子どもたちにモノづくりや科学の魅力に触れてもらい,「好奇心・探究心・探求心」を育むイベントを3学科の教員・学生が連携して開催する.

公益財団法人マツダ財団科学技術関係事業助成採択 令和5年4月 〜令和6年3月

「機械電気」,「情報電子」,「土木建築」の3学科6分野からなる徳山工業高等専門学校の教員や学生が,山口県全域の地域住民に対して各分野の最先端技術の「おもしろさ」や「すごさ」をわかりやすく伝えるための出前授業やワークショップを開催する.特に,子どもたちにモノづくりや科学の魅力に触れてもらい,「好奇心・探究心・探求心」を育むイベントを3学科の教員・学生が連携して開催する.

公益財団法人電気通信普及財団 研究調査助成採択 令和5年4月 〜令和6年3月

IoTデバイスの増加やリモートワークの普及等により,通話やビデオ会議などのインターネットを介して音声を利用する機会が増加している.ここで,雑音が混入している音声 から音声を強調する技術(音声強調)は必要不可欠な要素であり,深層学習の発展により,大量の音声コーパスを用いることで過去にない性能を達成している.本研究では,音声強調の対象信号1つのみで深層学習に基づく音声強調の実現可能性について調査する.

山口県新たな時代の人づくり協働推進事業 補助金採択 令和4年4月 〜令和5年3月

「機械電気」,「情報電子」,「土木建築」の3学科6分野からなる徳山工業高等専門学校の教員や学生が,山口県全域の地域住民に対して各分野の最先端技術の「おもしろさ」や「すごさ」をわかりやすく伝えるための出前授業やワークショップを開催する.特に,子どもたちにモノづくりや科学の魅力に触れてもらい,「好奇心・探究心・探求心」を育むイベントを3学科の教員・学生が連携して開催する.

公益信託小野音響学研究助成基金採択 令和4年4月 〜令和5年3月

本研究の目的は,クリーン音声・大量の観測データを必要とせず,音声強調対象の特定の信号のみで稼働する新たな DNN の枠組みの確立を目指す.大量のデータを用いないメリットとして,データ収集の問題点の改善だけでなく,上述した収録環境のミスマッチを防ぐことができ,最大の音声強調性能の獲得を期待できる.従来の教師なし音声強調で得られる信号との品質評価を行うことのによって,提案手法の有効性を明らかにする.

日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究A採択(分担) 令和2年4月 〜令和6年3月

本研究の目的は、複数録音機器を広範囲に配置し、分散音響センシングと非同期時系列モデリングにより、音声認識、音響シーン認識の性能を格段に向上することである。具体的な応用には、1)会議議事録の作成、実環境会話分析などオフライン処理可能なもの、2)セキュリティ、異常検出などリアルタイム処理が必要なものの2つに大別されるが、技術的には両方に共通する課題も多い。よって本研究ではこれらを、A) 複数機器のブラインド同期と音声認識応用、B) 音光変換センサを併用したマルチモーダルセンシング、C) 音響シーン認識応用の3つの研究トラックに整理し、研究を進める。

研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)「産学共同(育成型)」採択(研究担当者) 令和2年12月 〜令和5年3月

人にとって「食」は生きていくうえでの喜びでもあり、それが障害されると人のQOLは著しく損なわれる。嚥下障害患者は近年急速に増加しているが、嚥下障害は誤嚥性肺炎を引き起こすことから生命予後にも大きくかかわる。誤嚥を防ぐには食事中の嚥下状態を監視し、それに基づいて誤嚥しにくい形態の食事提供や、禁食を含めた食事制限を行う必要がある。これを自宅や施設などで簡便に行うために、嚥下音と嚥下関連筋の筋活動を記録・解析する機器(仮称:嚥下計)の開発を目指す。嚥下計により、“いつでも、どこでも、だれでも”が嚥下状態を知ることが可能となり、安全な経口摂取を支援することにつながる。

共同研究(株式会社神戸大学イノベーション,ソリッドソニック株式会社) 令和2年7月 〜令和3年7月

レーザードップラー装置を用いて超音波による周波数データを取得し、得られた周波数データをデジタル数値に変換した後、信号処理によって振動子の特性を評価する。文献調査を実施し、評価指標の設定を行った後、圧電セラミックス振動子及び既存製品のデータを取得し特性を評価する。

共同研究(日本電信電話株式会社) 令和2年7月 〜令和3年3月

世界最先端の手法としてDNNを用いた音声強調が広く研究されているが,DNNの学習には雑音が混入していない大量な音声データ(教師データ)が必要である.本研究では,雑音の統計的性質に着目し,教師データを必要としない新たなDNN音声強調の枠組みについて検討する.

公益財団法人マツダ財団第35回(2019年度)マツダ研究助成採択 令和2年4月 〜令和3年3月

本研究では機動性に優れた無人航空機 (Unmanned Aerial Vehicle: UAV) を用いた橋梁等のコンクリート構造物の遠隔打音検査に着目し,UAVに搭載した打撃装置で橋梁によって得られる「打撃音を人工知能で解析」することで,橋梁の空隙箇所を自動的に検出するシステムの開発を目指す.本研究の実現によって「点検者の安全性」,「定期点検に要するコストの大幅な削減」,「専門家を必要としない異常検知の自動化」に貢献できる.

共同研究(大晃機械工業株式会社) 令和元年9月 〜令和2年3月

機器メーカーの検査工程では一般的に,雑音が共存する環境下で,技術者が製品の運転音を聞くことで検査合否を判断している.本研究では検査工程の標準化・効率化・品質の安定化を目指して,検査工程にマイクシステムを導入することで,製品運転音のデータベース化を行い,対象製品以外の音を除去する雑音除去についても検討を行う.

共同研究(株式会社エス・エム・エイ) 平成29年4月 〜平成31年3月

片耳難聴者のために,難聴側の耳で観測される信号を健常側の耳で聞き取れるアプリケーションの製作を行う.マイクロホン付きイヤホンを両耳に装着し,難聴側の耳で聞こえるはずの信号を Bluetooth 通信によってスマートフォン等のデバイス経由で健常側のイヤホンから再生する.また,スマートフォンで信号処理を施すことによって,難聴者の聞こえの改善を目指す.学生が本事業の一部を分担し,リアルタイムで動作するアプリケーションを作成した.

日本学術振興会科学研究費助成事業若手研究B採択 平成28年4月 〜平成31年3月

ハンズフリー音声認識・視線検出システムによる上肢不自由者のための文書作成支援の確立を目指す.上肢障害があると,一般のキーボードや携帯電話のデバイスの操作が困難で,メールやレポート等の比較的長い文書を作成するには多大な労力を要する.現行の音声認識システムは文字の入力速度が速く,認識精度も向上しているものの,雑音や残響の影響により音声認識率は100%とはならず,誤認識に対しては健常者がキーボード等で修正することが想定されている.しかし,上肢不自由者は上記の誤認識に対する修正ができないといった問題がある.そこで,文書の概形の作成を音声認識で作成し,誤認識を修正するために視線や顔の情報を用いるシステムを確立し,上肢不自由者が高速に文書を作成できるようになることを目指す.本科の卒業研究および専攻科の応用研究で本課題の一部を分担することで,学生の国際会議採択を目指す.

一般財団法人水西倶楽部事業助成金採択 平成27年4月 〜平成28年3月

音声認識システムとジェスチャー認識を組み合わせた,上肢不自由者のための文書作成支援アプリケーションの開発を行った.学生が本事業の一部を分担し,リアルタイムで動作するアプリケーションを作成した.また,国内での学会発表も行った.

日本学術振興会科学研究費助成事業研究活動スタート支援採択 平成26年4月 〜平成28年3月

高齢者・難聴者が様々な雑音が存在する実環境下で,コミュニケーションを取りやすくするための補聴器の開発である.雑音環境下で補聴器を使用するには,目的音声を強調するための雑音抑圧技術が有効であるが,環境によっては目的音声が歪みすぎるなどの問題がある.そこで本研究では,雑音抑圧後の音声信号の品質を高次統計量の基づき自動制御する手法について研究を行った.本課題で得た知見を今後の卒業研究や教育に活かしてきた.

日本学術振興会特別研究員(DC2)採択 平成25年4月 〜平成26年3月

本研究においては,音声強調部と音響モデル・言語モデルなどの音声認識部を含めたハンズフリー音声対話システムを想定し,システム全体の統合的な自律的最適化を行う理論の研究を行った.この課題を解決するために,音響モデルや言語モデルも扱ったため,研究の幅が広がり,学生の研究で多種多様なテーマを設定できるようになった.

トヨタ自動車株式会社との共同研究 平成22年4月 〜平成26年3月

雑音環境下で動作するロボットを目指して,ロボットの聴覚部分に必要な音源分離や雑音抑圧に関する研究を共同で行った.この共同研究によって得られた,音声認識性能を向上させるための信号処理やアルゴリズムの知見が,現在の研究教育につながっている.

ヤマハ株式会社との共同研究 平成22年4月 〜平成26年3月

非線形信号処理によって発生する人工的な雑音の定量的な評価方法や,人工的な雑音が発生しないアルゴリズムの研究などを共同で行った.この共同研究によって得られた,統計的信号処理や雑音抑圧手法の知見が,現在の研究教育につながっている.

職務上の能力に関する事項
資格・免許
該当なし
 
特許等
音響信号処理装置、音響信号処理方法及びプログラム(審査中) 特願2020ー174241 特開2022ー065565 令和2年10月

モノラル録音された処理対象音を示す処理対象音時系列内の除去対象音が開始される開始位置と予め録音済みの除去対象音を示す参照時系列の時間原点とが一致という原点一致条件と処理対象音時系列のサンプリング周波数と参照時系列のサンプリング周波数とが一致というサンプリング周波数一致条件とを満たす処理対象スペクトログラムと原点一致条件及びサンプリング周波数一致条件を満たす参照スペクトログラムとを取得する補償済みスペクトログラム取得部と、処理対象スペクトログラムと周波数伝達関数が乗算された参照スペクトログラムとの同時刻における複素スペクトルの差として得られる目的複素スペクトログラムの予め定められた所定の確率分布に対する尤度を最大にする時系列を推定する目的複素スペクトログラム推定部とを備える音響信号処理装置。

雑音抑圧装置 特願2012ー147594 特開2014ー010279 平成24年 6月

複数のチャネルの音響信号を利用した構成のもとで雑音成分を高精度に抑圧する.雑音抑圧部は,相異なる位置に配置された複数の収音機器Mが生成するD個のチャネルの音響信号xd(t)に対して雑音成分を抑圧する雑音抑圧処理を実行する.制御部は,複数の周波数の各々について,当該周波数での平均強度が高いチャネルの音響信号xd(t)が雑音抑圧処理に優先的に反映されるように雑音抑圧部を制御する.

係数設定装置および雑音抑圧装置 特願2102ー123779 特開2013ー250356 平成24年 5月

ミュージカルノイズの発生を有効に抑制し得る雑音抑圧を実現する.係数設定装置は,音響信号Sx(t)の各周波数fの観測成分X(f,τ)に乗算されて音響信号Sx(t)の雑音成分を抑圧する処理係数G(f,τ)の算定にて事前SNRに適用に適用される忘却係数αを設定する.係数設定部は,観測成分X(f,τ)の強度分布をガンマ分布で近似する確率密度関数P(x)の積分に一般化ガウス・ラゲール求積法を適用した演算式を利用して雑音成分の形状母数ηと忘却係数αとに応じたモーメントμmを算定する尖度指標算定処理により,雑音抑圧前後の尖度変化を示す尖度指標Kを算定し,尖度指標Kが目標値Ktarを下回るように忘却係数αを設定する.

雑音抑圧係数設定装置および雑音抑圧装置 特願2011-245206 特開2013-68919 平成23年11月

入力音響信号の強度分布の形状に応じた雑音特性値を算定する特性値算定手段と,音響信号の強度分布の尖度が雑音抑圧処理の前後で変化しない場合における当該音響信号の雑音特性と雑音抑圧処理のフロアリング処理に適用されるフロアリング係数との関係を規定する関係式を満たすように,特性値算定手段が算定した雑音特性値に応じてフロアリング係数を可変に設定する第1係数設定手段とを具備する.

実務経験 特記事項
該当なし
 
その他
該当なし
 
共同研究

株式会社神戸大学イノベーション,ソリッドソニック株式会社 ,日本電信電話株式会社,大晃機械工業株式会社,株式会社エス・エム・エイ

技術相談の内容

音声や音響に関すること,信号処理や機械学習に関すること,その他情報系の分野については広く相談を受け付けています.