坪郷  浩一

Tsubogo  Koichi
学科

機械電気工学科

職名

准教授

学位

博士(工学)

校務

学生主事補

クラブ顧問

陸上部

メールアドレス

tsubogou(a)tokuyama.ac.jp (a)を@にしてください。

専門分野

データサイエンス / 数値流体力学

研究テーマ

計算手法の開発 / 気液二相流解析 / 雨水浸透流解析


リサーチマップURL

https://researchmap.jp/Koichi-Tsubogo


学歴
平成12年 3月 西日本工業大学工学部土木工学科卒業
中学校教諭一種免許状(数学)(平十一中一第0四五三号)
高等学校教諭一種免許状(数学) (平十一高一第0三九二号)
平成12年 7月 測量士補(第H12-7808号)
平成14年 3月 山口大学大学院理工学研究科博士前期課程社会建設工学専攻修了 修士(工学)
平成18年 3月 山口大学大学院理工学研究科博士後期課程システム工学専攻修了 博士(工学)
職歴
平成13年 4月 山口大学TA(ティーチングアシスタント)(「水理学」、「水理実験」担当)(平成18年3月まで)
平成14年 4月 山口情報ビジネス専門学校(令和3年4月にYIC情報ビジネス専門学校に名称変更)非常勤講師(平成16年3月まで)
平成18年 4月 株式会社エイトコンサルタント(平成21年6月に株式会社エイト日本技術開発に名称変更)技師(平成20年3月まで)
平成20年 4月 無職(平成21年9月まで)
平成21年10月 多機能フィルター株式会社企画部研究開発グループ 研究員(平成23年3月まで)
平成23年 4月 多機能フィルター株式会社商品開発部土木資材グループ 主任研究員(平成24年8月まで)
平成24年 9月 無職(平成25年9月まで)
平成25年10月 株式会社中村鉄工所 機械工(平成26年9月まで)
平成26年10月 無職(平成27年10月まで)
平成27年11月 坪郷計算工学研究所 所長(令和7年3月まで)
平成27年12月 安原環境テクノロジー株式会社 技術顧問(令和2年3月まで)
キッコウ・ジャパン株式会社 技術顧問(平成31年3月まで)
平成28年 2月 NPO法人まなびデザインラボ 非常勤職員(令和7年3月まで)
平成29年 4月 山口大学大学院創成科学研究科博士後期課程非常勤講師(「キャリアデザインⅡ」担当)(現在に至る)
令和 2年 4月 学校法人山口精華学園精華学園高等学校周南校 非常勤講師(令和7年3月まで)
令和 4年 4月 学校法人友幸学園 専門学校九州テクノカレッジ 非常勤講師(令和7年3月まで)
令和 5年 1月 美祢社会復帰促進センター 非常勤職員(令和7年3月まで)
令和 6年 1月 放送大学非常勤講師(山口学習センター面接授業「初歩から学ぶ流体力学」担当)(令和6年1月実施)
令和 6年 6月 放送大学非常勤講師(山口学習センター面接授業「統計学入門」担当)(令和6年6月実施)
学会及び社会活動
平成11年12月 土木学会会員(現在に至る)
平成18年 2月 日本流体力学会会員(現在に至る)
平成22年 4月 地盤工学会中国支部 平成21年7月21日豪雨による山口県防府地区の土砂災害に関する調査研究委員会委員(平成22年度~平成23年度まで)
平成22年 5月 第62回土木学会中国支部研究発表会 座長
平成23年 4月 土木学会地盤工学委員会斜面小委員会委員(平成23年度~平成26年度)
平成27年11月 大島商船高等専門学校地域連携交流会総会講演会 講師
平成28年 4月 大晃機械工業株式会社 新入社員教育 講師(令和3年4月まで)
平成29年 2月 山口大学工学部博士後期課程進学説明会 講師(現在に至る)
平成30年 5月 OCEANS’18 MTS/IEEE Kobe / Techno-Ocean2018 Session Chair
平成30年12月 ターボ機械協会会員(現在に至る)
平成31年 4月 日本水産工学会会員(現在に至る)
令和元年 9月 知っとーとセミナーin 九州 第3回 講師 主催:九州SP会、共催:(社)日本測量協会九州支部
令和 3年11月 フリーランス養成講座 講師 共催:山口市産業交流スペースMegriba(令和5年3月まで)
令和 4年12月 徳山工業高等専門学校テクノ・アカデミア 防災技術研究会 講師
令和 5年 1月 山口市産業交流スペースMegriba データサイエンス講座 講師(令和7年3月まで)
令和 5年 2月 地盤工学会会員(現在に至る)
令和 5年 4月 山口市産業交流施設アカデミーハウス PBL活動 コーディネーター兼ファシリテータ 人と社会を考えるカフェ」と「アカデミーハウス」との地域連携(令和5年11月まで)
令和 5年 8月 放送大学山口学習センター公開講座 デジタル社会の「データを活用する力」育成講座講師(令和5年9月まで)
令和 6年 3月 防府市中小企業サポートセンター主催 データ分析活用セミナー講師
令和 7年 1月 徳山工業高等専門学校テクノ・アカデミア 防災技術研究会 講師
令和 7年 4月 日本機械学会会員(現在に至る)
賞罰
平成24年 4月 平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 受賞
平成24年11月 山口県下松市 産業技術振興市長特別賞 受賞
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例
データ分析とグループワークの導入 放送大学山口学習センター面接授業 科目:統計学入門 令和6年6月29日、30日

本講義では、統計に関する基礎知識を解説し、その知見を活かして統計データの分析演習を行った。講義の後半では、各学生に自身の分析結果を発表させ、他の学生の分析結果と比較させることで、新たな気づきを得させる。講義の最後には、講師が各学生の分析結果をまとめて解説する形式である。

演習と実例で学生の理解を深める指導 放送大学山口学習センター面接授業 科目:初歩から学ぶ流体力学 令和6年1月6日、7日

本講義では、専門教科の学習に必要な数学および物理の基礎知識を初回で解説した。さらに、流体力学の内容を解説した後には必ず関連演習を実施し、講義内容が十分に理解できるよう配慮した。また、日常生活や実務で使われている流体力学に関する話題も提供した。

数学基礎学力の学習意欲を高める指導 美祢社会復帰促進センター 特別教科指導(数学) 令和5年1月~令和7年3月  

本講義では、講義の冒頭で数学基礎力テストを実施している。内容は、受講生の学力にばらつきがあることを考慮し、表面には小・中学校で習う基本的な計算問題を、裏面には中学校までに学習した文章問題などを出題している。毎週一度、同じ形式でテストを実施しているため、受講生が学習しやすい環境が整い、不明点が明確になるような講義形式となっている。

効果的なオンライン学習:理系数学の基礎力強化 専門学校九州テクノカレッジ 科目:数値計算、理系編入数学 令和4年4月~令和7年3月   

本講義では、大学3年次編入に向け、数値計算・理系編入学数学をオンラインで教えている。講義内容は微分積分、線形代数、微分方程式など多岐にわたる。冒頭で基礎数学の復習問題を解かせ、基礎知識の充実に注力している。オンラインの特性を考慮し、明瞭で理解しやすい講義資料を提示できるよう、十分準備し講義を実施している。また、適宜質問時間を設け、学生が質問しやすい環境を構築している。

生徒の主体的な学習意欲を高める個別指導 精華学園高等学校周南校 令和2年4月~令和7年3月   

当該校では、生徒一人ひとりの特性に合わせた指導をしている。定期的な面談で、勉強、進路、人間関係などの悩みを聞き、相談に応じ、生徒自身の考えを整理する時間を設けることで、生徒の成長を支援している。

自身の研究経験に基づく実践的研究指導 山口大学大学院博士後期課程 科目:キャリアデザインⅡ 平成29年4月~現在に至る   

本講義では、自身の研究経験を踏まえ、研究者としての心構えや研究の進め方を受講生に説明した。また、AI時代に博士号を取得する意義についても詳細に解説している。

学生の理解度向上を目指した水理学講義の工夫 山口情報ビジネス専門学校(現、YIC学院) 平成14年4月~平成16年3月

専門教科の学習以前に不足している数学および物理の基礎知識は、補足説明を行った。さらに、授業回ごとに小テストを実施し、前回の授業内容が十分に理解されているよう配慮した。また、水理学に関連した実現象に関する話題も提供した。

水理学教育における実践:実験と講義の連携 山口大学工学部TA(ティーチングアシスタント) 平成13年4月~平成18年3月

水理実験では、その方法とデータを学生へ的確かつ分かりやすく教え、レポートの書き方やまとめ方も指導した。なお、レポート提出は電子媒体へ変更している。また、水理学講義の補助として、学生からの質問に対応し、講義内容を分かりやすく説明した。難しい式の展開については、関連する数学の基礎知識も助言した。

所属研究室における効果的な指導法 山口大学大学院 大学院生 平成12年4月~平成18年3月

研究室に配属された4年生に対しては、計算プログラムの理解を深めるため、丁寧に説明を行った。研究に関する自然現象や物理的意味も、分かりやすく解説した。卒業論文および修士論文の書き方、データの処理・分析・取りまとめについても指導し、研究で行き詰まった後輩や学生には、具体的な助言と解決策を示し、優れた研究成果を達成できるよう支援した。これにより、学生たちの自信につながった。

作成した教科書・教材
統計学入門 令和6年6月

本教材は、基盤科目である放送大学山口学習センター面接授業「統計学入門」のテキストとして作成し、同講座で使用した。内容は、「統計学の概略」、「合計、平均、分散、標準偏差」、「相関係数と相関関係」、「データマイニング」および各項目に関する演習用の統計データで構成している。

初歩から学ぶ流体力学 令和6年1月

本教材は、自然と環境コースの導入科目である放送大学山口学習センター面接授業「初歩から学ぶ流体力学」のテキストとして作成し、流体力学入門講座で使用した。内容は、「基礎物理学」、「流れの性質」、「流れの連続性」、「流れの損失」、「流体機械(ポンプ概略)」および各項目に関する演習で構成した。

大学3年時編入試験対策教材~理系数学~ 令和4年4月~令和7年3月 

専門学校九州テクノカレッジにおいて、大学3年次編入に向けた理系編入数学の過去問解説では、まず問題に必要な重要公式・定理を紹介し、難易度の低い関連問題を解かせる。その後、過去問の解説に入るが、その際は設問の意図を正確に把握できるよう、詳細な解説を盛り込んだ講義教材を作成している。

学校の評価
放送大学山口学習センター面接授業および夏期公開講座 令和5年8月~令和6年6月

放送大学山口学習センターで担当された科目は、学生から高い評価を得ました。特に、「初歩から学ぶ流体力学」、「統計学入門」、そして「デジタル社会の「データを活用する力」育成講座」において顕著でした。特筆すべきは、「デジタル社会の「データを活用する力」育成講座」で、受講生全員(約10名)が講義内容に満足していると回答し、その教育効果の高さが実証されました。

実務経験 特記事項
徳山工業高等専門学校テクノ・アカデミア 防災技術研究会 講師 令和7年1月23日

本講演では、ホートン地表流の数値モデル化を行い、雨量計と土中水分計を設置した現地観測を通じて、数値モデルが観測値を再現する過程を実証した。本研究は、計算科学、地盤工学、計測工学の専門家が徳山工業高等専門学校に集い、月一回開催している「雨水浸透流解析研究会」の成果報告として位置づけている。

防府市中小企業サポートセンター データ分析活用セミナー 講師 令和6年3月6日

防府市中小企業サポートセンターのセミナー「データ分析活用セミナー」において講演を行った。商圏分析、人流分析、購買分析について、実例を交えながら説明した。また、データを分析する上で思考を阻害する要因について参加者に考えさせ、他の参加者と共有・比較することで、新たな気づきを得るワークを実施した

放送大学山口学習センター公開講座 デジタル社会の「データを活用する力」育成講座 講師 令和5年8月~令和5年9月   

本講座は、「データを読む・説明する・分類する・法則を見つける・予測する・取り扱う」の6つの力を育成する。これらはデジタル社会に不可欠な能力である。データ分析の前処理(現状把握・整理)に重点を置き、目的を明確にしたデータ分析能力を養う。また、Excel演習を通じて、プレゼンテーションや論文作成に必要なデータ処理スキルを習得する。

山口市産業交流施設アカデミーハウス PBL活動 コーディネーター兼ファシリテータ 令和5年4月~令和5年11月   

山口市産業交流施設アカデミーハウスのPBL関連事業「人と社会を考えるカフェとアカデミーハウス」において、地域連携事業を主導した。本事業では、コーディネーター兼ファシリテーターとして、3回連続講座の企画から運営までを一貫して担当し、その成功に大きく貢献した。

山口市産業交流スペースMegribaセミナー「データサイエンス」講座 講師 令和5年1月~令和6年8月   

より効率的・合理的な経営やAI・データ活用に関心があるものの、その導入に迷いがある企業向けのセミナーである。本セミナーでは、データ分析の基本的な手法、データの準備・活用方法を解説する。これを機にデータ分析を学び、事業への活用を促す内容である。

徳山工業高等専門学校テクノ・アカデミア 防災技術研究会 講師 令和4年12月2日

本講演では、ホートン地表流の数値モデル化を行い、雨量計と土中水分計を設置した現地観測を通じて、数値モデルが観測値を再現する過程を実証した。本研究は、計算科学、地盤工学、計測工学の専門家が徳山工業高等専門学校に集い、月一回開催している「雨水浸透流解析研究会」の成果報告として位置づけている。(再掲)

山口市産業交流スペースMegriba フリーランス養成講座 講師 令和4年11月~令和6年3月

令和5年度および令和6年度にわたり、山口市産業交流スペースMegribaで開催されたセミナー「フリーランス養成講座」において、計8回の連続講演を実施した。この講演では、フリーランスとして独立を目指す個人や、すでに活動しているフリーランスが直面する課題解決、スキルアップ、そして事業拡大に資する実践的な知識とノウハウを提供することに注力した。

知っとーとセミナーin 九州 第3回 講師 令和1年12月4日

本会は、SPの会九州支部が主催し、日本測量協会九州支部が共催した講演会で、「地震動に起因する液体貯蔵施設の被害」と題して講演を行った。技術者教育の一助となった。

山口大学工学部博士後期課程進学説明会 講師 平成29年2月~現在に至る   

本講演では、博士の日常、博士号取得の意義、そして取得後の研究活動について詳述する。学部生および博士前期課程の学生を対象に、博士課程で直面するであろう課題や、研究者としてのキャリアパスについて具体的なイメージを持ってもらうことを目的としている。博士課程での学びが、どのように個人の成長や社会貢献に繋がるのかを伝えている。

大晃機械工業株式会社 新入社員教育 講師 平成28年4月~令和3年4月   

本講座は、新入社員が業務の基幹となる流体力学への理解を深めることを目的としている。特に、グループワークを基本とし、受講生同士が互いに教え合い、学び合う環境作りに注力している。これにより、実践的な問題解決能力やチームでの協働性を養うことができる。また、実際の業務で直面する具体的な事例を交えながら解説することで、より深く、そして実用的に流体力学の知識を身につけられるよう工夫している。

大島商船高等専門学校地域連携交流会総会講演会 講師 平成27年11月24日

本講演では、日常生活や身近な現象に見られる「流れ」の面白さや奥深さを、具体的な事例を交えながら解説した。特に、シミュレーションを用いた流れ解析の基礎について、専門知識がない方にも理解しやすいように、具体的な計算例を提示しながら説明した。参加者には、流体力学の魅力を感じてもらうとともに、科学技術への関心を高めるきっかけを提供できたと考えている。

その他
流体力学テキスト作成(理工系院卒向け社員研修資料) 令和2年4月

本テキストは、理工系大学院を修了された社員の皆様を対象とする。内容は、流れの性質、流れの連続性、流れの損失といった流体力学の基礎概念に加え、実務で不可欠な流体機械の概要、特にポンプに焦点を当てて解説する。専門知識の再確認と実務への応用を目指す。

流体力学テキスト作成(大卒・高卒向け社員研修資料) 平成28年4月(平成30年4月改定)

本テキストは、流体工学の初学者向けに、難解な用語や数式を避け、平易な言葉で丁寧に解説している点が大きな特徴である。構成は、基礎となる単位換算から始まり、流れの性質、そして流れの連続性へと順に学ぶことで、無理なく理解を深められるよう配慮されている。流体力学の基礎を確実に習得したい方に最適である。

職務上の能力に関する事項
資格・免許
中学校教諭一種免許状(数学)(平十一中一第0四五三号) 平成12年3月

美祢社会復帰促進センターでは、講義の冒頭で数学基礎力テストを実施している。内容は、受講生の学力にばらつきがあることを考慮し、表面には小・中学校で習う基本的な計算問題を、裏面には中学校までに学習した文章問題などを出題している。毎週一度、同じ形式でテストを実施しているため、受講生が学習しやすい環境が整い、不明点が明確になるような講義形式となっている。(再掲)

高等学校教諭一種免許状(数学)(平十一高一第0三九二号) 平成12年3月

2020年4月以降、学校法人山口精華学園が運営する精華学園高等学校周南校にて、非常勤講師として教鞭を執っている。同校は広域通信制・単位制高校であり、柔軟な学習形態を提供する教育機関である。 担当科目は数学、情報、理科の3科目である。このうち情報と理科については、専門外の分野ではあるものの、生徒への教育機会を確保するため、免許外申請を行い、授業を担当している。

特許等
防草緑化シート(特許4747225) 平成23年11月

本特許は、法面や裸地における植生管理を目的とした防草緑化シートに関するものである。飛来種子および埋土種子の生育を阻害しつつ、導入種子の生育のみを促進する。これにより、防草、緑化、そして地表侵食防止効果を長期にわたって維持することを目指す。特許出願にあたり、製品の侵食防止機能を評価するため、降雨実験および越流実験を実施し、その結果を分析した。本特許の作成は、山本一夫氏および中村勝美氏と共同で行った。

遮水緑化シート(特許4703776) 平成23年6月

本特許は、液状化しやすい土質の裸地や法面において、遮水と緑化を同時に実現する遮水緑化シートを提供するものである。特許出願にあたり、製品の侵食防止機能を評価するため、降雨実験および越流実験を実施し、その結果を分析した。本特許の作成は、山本一夫氏および中村勝美氏と共同で行った。

実務経験 特記事項
雨水浸透流研究会 令和3年7月~現在

徳山高専と坪郷計算工学研究所(後に多機能フィルター株式会社が参加)は、雨水浸透流解析に関する研究会を共同で立ち上げ、毎月開催している。この研究会では、解析結果と観測値の比較を通じて、実用化に向けた検討を進めている。現在も数値モデルの検討および分析を継続している。なお、令和7年4月より、徳山高専に私が着任した関係で、研究会は徳山高専と多機能フィルター株式会社の二者体制になる。

スロッシング現象の解析技術の開発 平成30年度~現在

山口大学大学院の兵動名誉教授との共同研究により、密度関数法を用いたスロッシング現象解析の新たな技術を開発している。本研究では、大振幅な自由表面変形を伴う流れに対して密度関数法の有効性を検証しました。その結果、壁面境界が大きく運動するような過酷な条件下においても、高精度な計算結果を得ることに成功している。私はこの共同研究において、解析モデルの構築、検証、および論文執筆を担当している。

教育事業:学習支援・不登校支援 平成28年2月~令和7年3月

NPO法人まなびデザインラボでは、数学を中心とした理系分野の教育指導を担当した。コロナ禍においては、オンライン授業に関する技術指導を行い、コロナ禍前と同様の教育コンテンツが提供できるよう支援した。また、当法人の新規事業として、中高生向けのフリーランス養成講座と不登校茶話会を企画・運営し、参加者に適切な助言を行った。

種苗生産用円形水槽内流れの数値予測モデルの開発 平成27年度~令和2年度

大島商船高専専門学校の角田教授との共同研究により、「種苗生産用円形水槽内流れの数値予測モデル」を開発した。本研究では、数値シミュレーションによって円形水槽内の流れを定量的に予測し、実験結果との高い一致を確認した。特に、通気量と渦の強度との関係を明らかにした。この研究において、解析モデルの構築、検証、および論文執筆を担当した。

中小企業への技術支援 平成27年12月~令和7年3月

私は、中小企業に対し、流体力学に関する技術支援を行った。支援内容は、水文学に関する技術相談や技術文書の作成、既往の流体分野の研究結果の分析と考察、および流体シミュレーションによる分析と考察であった。近年では、小規模水力発電に関する技術相談に対して、水工学や流体工学の知見を活かして対応した。

河川護岸の新技術開発支援 平成27年12月~平成31年3月

キッコウ・ジャパン株式会社の技術顧問として、河川構造物の開発に携わった。具体的には、構造物を数値モデル化し、数値シミュレーションを実施、その結果を詳細に分析した。徳山高専で行われた開水路実験の結果と数値シミュレーションの結果を比較し、検証を行った結果、数値シミュレーションの活用により、河川改修前後の流速や水位の変化を正確に把握できることが明らかになった。また、従来の河川護岸に比べて20~30%の流速低減効果が得られることも確認できた。

水質浄化装置の新技術開発支援 平成27年12月~令和2年3月

安原環境テクノロジー株式会社の技術顧問として、本研究所が導入した高速な電子計算機を活用し、流れ解析プログラムの改良を行った。その結果、従来24時間要していた計算時間を約8時間にまで短縮することに成功した。この改良により、コスト削減が実現し、装置内の流れをより正確に再現できるようになった。解析結果は、新たな製品開発や営業活動において有効なツールとなり、本支援は各種技術賞を受賞するなど、技術力の向上に大きく貢献した。

坪郷計算工学研究所 所長 平成27年11月~令和7年3月

坪郷計算工学研究所所長として、数値流体力学分野の高度な解析技術を活用し、山口県内の企業などと共同で、新たな技術開発に取り組んだ。同時に、企業向けに数値流体力学に関する研修を実施し、技術アドバイザーとして技術指導を行った。また、複数の学校で非常勤講師として後進の育成に尽力した。

坪郷計算工学研究所 起業までの準備期間 平成26年10月~平成27年10月

坪郷計算工学研究所を起業するにあたり、経営、財務、市場、人材に関する知識を創業塾や書籍などを通して習得した。また、事業計画の作成や資金調達など、創業に向けた具体的な準備を進めた。技術面では、数値流体力学シミュレーションコードを実務に適用できるよう改良していた。

鉄工所 機械工 平成25年10月~平成26年9月

株式会社中村鉄工所の機械部にて機械工として勤務し、機械加工業務に従事することで、機械工学の基礎技術を習得した。その後、県内企業から流れ解析の依頼が複数寄せられたことを機に、独立を決意し、退社した。

土木資材メーカー研究職 平成21年4月~平成24年8月

多機能フィルター株式会社の研究職として、斜面保護材の降雨による侵食防止効果について、徳山高専と共同で降雨実験および新製品開発を行った。この研究成果は、2つの特許取得と査読付き論文への掲載に結びついた。さらに、この論文は、平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)を受賞した際の主要論文となった。

建設コンサルタント技師 平成18年4月~平成20年3月

株式会社エイトコンサルタント技術本部にて技師として勤務し、測量、河川工学、および海岸工学に関する専門技術を習得した。この期間には、地形計測装置の新技術開発にも従事した。

大学院生 平成12年4月~平成18年3月

山口大学大学院理工学研究科において、平成12年4月から平成18年3月まで大学院生として在籍した。この期間に、主に数値流体力学に関する流体力学・水工学の知識と知見を習得した。博士論文では、空気と水の二相流解析手法を開発し、この技術は現在の私の基幹技術の一つとなっている。

その他
山口県下松市産業技術振興市長特別賞 受賞 平成24年11月

この受賞は、文部科学大臣表彰における功績が評価されたことによるものである。

平成24年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰  科学技術賞 受賞 平成24年4月

多機能フィルター株式会社において、研究員として斜面保護材の降雨による侵食防止効果に関する研究に従事した。 この研究は、徳山高専との共同プロジェクトとして進められ、降雨実験および新製品開発を実施しました。これらの成果をまとめた論文は査読を経て掲載され、その功績が認められ当該賞を受賞した。